7時間もぐっすり眠ったのに起きると疲れている。こんなことありませんか?まだ1日が始まってもいないのに、考えただけで疲れてしまうことありませんか?ママ友とは、どんなに疲れているかという会話になりがちではありませんか?なぜママはいつも疲れているのでしょうか?
「目には見えない仕事」 この言葉、聞いたことありますか?
ママ業は完全にオフになることがないのでママはいつも疲れているのです。うとうとと眠りにつくときでさえ、頭は意識の流れの中にあるのです。眠りに落ちそうになると・・・

あぁ、息子にサインしておいてと言われた書類があったんだった。自分へのメモ・・・「明日の朝やる」
赤ちゃんの予防接種の時期だわ。明日受けに行かせようかしら。あ、でも待って。予約が必要よね?
今週の金曜日は旦那さんの友達が夕飯に遊びに来るんだった。スーパーに行かなくちゃ。
洗濯物取り込んだっけ?干しっぱなしだ。でも、今は疲れてて確認するのも面倒だわ。でも、今夜雨が降ったらどうしよう?
明後日の娘のスペリングテスト、どうしても難しい単語があるのよね。
ママはいつも疲れている。なんでかしら。メモ・・・「子どものクラスパーティーのためのカップケーキを焼く」
太ってきちゃった。でも来週ディナーがあるのよね。お気に入りのドレスに入らない気がする。太ってきてるんだわ。どうしよう!太ってきてる!

世のママがいつも疲れているなんて、まあ不思議ですね。なぜでしょうか。
そしてやっと眠りに落ちたと思うと、差し迫ったToDoリストが心配になり夜中に目覚めるのです。もしくは、あなたが忘れた書類のことで息子が先生に怒られている悪夢を見てしまう。こうなるともうその晩の睡眠はお察しの通りです。ママはなぜいつも疲れているか、もうお分かりですね。
ワーキングマザーがなぜ疲れているかは説明する必要もありませんね。
世のママが疲労感から解放されることのない理由がこの「目には見えない仕事」なのです。やらなくてはいけないことは山ほどあり、この山はどんどん高くなっていくのです。そして、世のママの頭の中はいつもこのようなことでいっぱいなのです。
母性本能と言う人もいれば、ママの「目には見えない仕事」と呼ぶ人もいます。科学的には「母親脳」と呼ばれますが、私はマイクロマネジメントと言います。
母親になると、喜びや子ども達の笑顔といったことを得られますが、同時に親という大役と大きな責任がのしかかってきます。しかし、世のママがなぜいつも疲れているかを正直に言うと、それは「自分たちをそうさせているから」なのです。
難しくしすぎず言うと、母親になると女性は細かいことにまで口出しをするマイクロマネジャーに少し(「少し」は控え目な言い方ですが)なってしまうのです。もしくは、母親になることで何でも自分の思い通りにしようとするコントロールフリークな一面が出てくるのです。
確かにそうです。私たちママ以外に誰がこのようなことを気に掛けてくれるでしょうか?世の素晴らしいパパたちを悪く言うわけではありませんが、現実として認めましょう。通常、男性と女性の脳は配線が異なるのです。例外はありますが、全般的に男性は私たち女性よりもっとシンプルに機能するのです。そして、それはママがいつも疲れているのに対してパパは疲れていない理由の1つなのです。
子どもたちの例で見てみましょう。旦那さんはママがちょと一息つける時間を作るために子ども達を映画に連れて行ってくれます。でも、そこで私たちママが何をするか分かりますか?そう、心配するのです。
息子のジャケット持って行ったかしら?映画館が寒過ぎたら?子供用のチェアクッションを使うこと忘れないかしら?
ポップコーン食べさせちゃうのかしら?ポップコーンは糖分が多くて咳が出ちゃうのに。チョコレートは?あげて欲しくないわ。お昼には何を食べるのかしら?マクドナルドなんて絶対にやめてよ!
なんで私も一緒に行かなかったのかしら?

もう一度繰り返します。世のママはなぜいつも疲れているのでしょうか?一息つくチャンスを貰っても私たちはノイローゼになるほど心配してしまうのです。他の人が自分の子どもの世話をすると、ちゃんとやっていないのではないか、私とは違うやり方なのではないかと考えがちです。
同じように、自分の親や旦那さんの親、または素晴らしい幼稚園の先生に子どもを預けた時でさえも心配するのです。誰もきちんとはできないと確信しているのです。これこそが世のママがいつも疲れている理由なのです。
男性はシンプルです。子どもと出かけるときは「楽しむこと」だけに集中し、考え過ぎたり、分析し過ぎたり、ポップコーンが大切な我が子に生涯残る悪影響を及ぼさないかなど心配しないのです。
そしてママと子どもが出かけたら喜んでテレビを見ながらビールを飲むのです。私たちがどうしているかなど心配しないのです。
時にはすべてを忘れることも大事です。他の人であっても自分の子どもを本当に大切に思い、精一杯のお世話をしてくれていると信じるのです。
何でもかんでもすべて自分でやることは不可能ということを本当に理解しないといけません。洗濯物をたたまずにそのままになってしまう日もあります。できることには限界があるので、キッチンシンクに食器が残ったままになってしまうこともあります。
そして、考えていることを声に出して言う必要がある時もあるのです。世のママの多くは常に疲れていて、旦那さんや家族の誰かが手伝いを買って出てくれるのを切に願っているのです。でも、はっきりと言いますが、誰も母親の役に立ってなんていないのです。家は共有の場であり、暮らしをまわすにあたっての責任も共有されるべきなのです。
男性は理解していないときもあり、そういう時は直接伝える必要があるのです。洗濯をしなかったり食器を洗ってくれないからといって、「どうでもいい」や「やりたくない」と思っているわけではありません。自分では気付けないだけで、言われなくては分からないだけかもしれません。何が必要なのか、あるいは何をしてほしいのかを躊躇せずはっきりと伝えましょう。
そして何よりも、日々の喧騒を忘れ、のんびりと過ごすことです。それが無理に思えても、1日を終える前や日中の隙間に、ほっと一息ついて自分を取り戻す時間を作るようにしましょう。
なにも一度に天才料理人、洗濯屋さん、先生、スポーツのコーチ、ビジネスウーマン、起業ママ、ワーキングマザーになる必要はありません。一旦頭を休め、自分がどんな人であるかを行動に移すのです。一人一人違う個性を生かすのです。
感情のはけ口やリラックス方法は人それぞれです。ベッドで丸くなって本を読む、ヨガをする、ネイルをする、熱々のカモミールティーを飲む、1年に1度の一人旅に出る。何をするかは構いません。他人のニーズを気にしなくていい何かをしましょう。

他の人よりたくさん、そしてより大きなスケールでリラックスをしなくてはいけない人もいることでしょう。しかし、それが何であっても、「自分の時間」を作ることは、心のエネルギーを充電し正気を保つために極めて重要なことなのです。そうしなければ、なぜママはいつも疲れているのかと一生考え続けることになるのです。
忘れないでください。この「目には見えない仕事」に襲われる前、あなたは溢れんばかりの活力と人生への熱意を持っていたのです。妻となり、母となる前の自分を忘れないでください。そして、妻となり、母となった今こそ、自分のために、本当の自分でいてあげてください。