デジタル中毒による若者への悪影響も、多く報告されています。
関節痛や痛み、視力の問題などの身体的な影響に加えて、長時間のスクリーン使用は、子供の社会的スキルの喪失や攻撃性を増長する可能性があります。

「あなたの子供が映画館に出かけたり、友達とハンバーガーを食べに出かけたり、仲間をつくるのではなく、一人で室内でゲームをする方を好むなら、それは問題かもしれません。」と、関係のエキスパートであるホーランド・ヘイス氏は著書の『Consciously Connecting: A Simple Process to Reconnect in a Disconnected World (意識的につながる:遮断された世界からもう一度世界とつながる方法) 』で記しています。
しかし彼女はまた、テクノロジー中毒は若い人に限ったものではなく、あらゆる年齢の人々に影響を与える可能性があると述べています。
実際にスマートフォンの中毒の親は、子供にとってさらに有害になり得るのです。
ある調査によれば、親が携帯メールをしながら子供と過ごすとき、子供は無視されていると感じるようです。それだけでなく、彼らは端末と競い合っているようにすら感じるのだそうです。

小児発達専門家であるボストン医療センターのジェニー・ラデスキー医師は、多くの親が携帯端末を使用し、子供を無視していることに気付き、調査を行うことにしました。
「研究を終えると、ラデスキー医師は親が携帯電話に依存している子供たちはかまってもらいたがりになりやすいと結論付けました。」とペアレント・ヘラルドは報じました。「そして、これは後に子供達の人生に悪影響を及ぼすのです。」
ラデスキー医師の発見に『 Big Disconnect: Protecting Childhood and Family Relationships in the Digital Age ( 大きな溝:デジタル時代の中で子供時代と家族の絆を守る) 』の著者キャサリン・シュタイナーアデア氏も賛同し、こうした親は端末に夢中になる間、子供に対してイライラとしがちとなり、カッとなりやすくなる傾向があると述べています。
その結果として子供は、親の注意を引くためにさらに騒々しく、思慮に欠けた言動をとるようになります。また子供たちも、怒りっぽくなります。
特に7歳までの間は子供の発達にとっても、極めて重要な時期なので、親はこのような中毒症状に屈しないように注意する必要があります。

「この時期に親が子供に与えるものは最大限に考慮されていなければなりません。子供にとって愛は一番大事なことで、それは端末に邪魔されずきちんと子供と向き合うことで子供の目に見えるようになります。」と、ペアレント・ヘラルドは記述しています。
*theAsianparent Philipinesの許可を得て再掲載