子どもは誰しもおもちゃが好きなものです。これは紛れもない事実ですし、親であれば子どもが楽しくおもでゃで遊んでいる姿を見たいのは当然のことです。
しかし、おもちゃの与えすぎは子どもに悪影響を及ぼすことを知っていましたか?
そうなんです。驚くかもしれませんが、あまりにもおもちゃがあり過ぎると、遊びの質を下げてしまうこともあるのです。
なぜおもちゃの与えすぎは子どもに悪影響?

シェリー・リンドール博士は、おもちゃの与えすぎが「おもちゃ過多」につながり、子どもを圧倒して注意散漫にもし兼ねないと述べています。
また博士は、おもちゃを与えすぎると物の大切さや責任を持って自分のおもちゃを大切にすることを学べなくなるとも言っています。
米国のトレド大学の研究では、おもちゃをあまり与えられていない子どもたちは、たくさん与えられている子どもより想像力を働かせて遊んでいました。
この研究では募集で集めた36人の幼児に1時間遊ぶように促したところ、少ない数のおもちゃで遊んでいた子どもは遊びに没頭し、想像力を膨らませながら遊んでいたことが観察されました。
また、少ない数のおもちゃを与えられた子どもは、一つのおもちゃで幾通りもの遊びを考えることを強いられることから、結果、一つのおもちゃで長い時間遊んでいました。
おもちゃの数を減らすことで子どもたちのあそびは質の高いものになり、遊ぶ時はそれぞれのおもちゃに集中するようになりました。
このような習性は子どもの脳発達を促し脳を鍛えるのに有効であり、とても重要です。
おもちゃの数を減らすことで子どもたちのあそびは質の高いものになりました。
おもちゃがあり過ぎる場合、親はどうしたらいい?

特にクリスマスやお誕生日にプレゼントをたくさんもらう子どもであれば、おもちゃが増え過ぎないように親が管理することは簡単なことではありません。
おもちゃを与え過ぎることは子どもにだけでなく、親にも家が散らかり整理整頓しにくくなるというマイナスの影響になります。
だからこそ子どもが遊ぶおもちゃの数を制限することが大切なのです。
嬉しいことに、おもちゃ過多にならないために親ができることがあります。
いつもいつもおもちゃを買い与える必要はありません。特に赤ちゃんやよちよち歩きの子の場合、おもちゃよりも箱やカラフルな包装紙などといった何とないものの方に興味があるものです。
おもちゃを買い与えるときはユニークで特別なものを選びましょう。「完璧な」プレゼントをあげることで、そのおもちゃをさらに感謝すます。そして既に満足しているので、それ以上おねだりすることを防げます。
一度にすべてのおもちゃで遊ばせないようにしましょう。プレゼントにたくさんのおもちゃを貰った場合、毎日違うおもちゃで遊ばせましょう。こうすることで、すべてのおもちゃで遊ぶことができ、数多いおもちゃから遊ぶおもちゃを選ぶ負担も避けられます。

古くなったおもちゃを手放すことで分け合う心を教えましょう。手放すことを嫌がるかもしれませんが、寛容になることの大切さを教えるのも重要です。
出典:telegraph.co.uk