私たちは幼児、未就学児、幼稚園児の頭の中で何が正確に起こっているのかなんて想像もつきません。どんな1日を過ごしたか、学校で学んだこと、あるいはどんな気分かを尋ねることは反応など返ってくるはずもない野生のガチョウを追い回しているような気分になります。ここでは、子供の頭の中で何が起こっているのか実際に返事を引き出し、子供との活気のある有意義な話をする方法をお教えします。

子供と話をする方法の前に、まずやってはいけないことがあります。もし子供が2歳から5歳なら、避けるべきいくつかの質問があります:
1.今日はどんな一日だった?
もちろんあなたは「良かった」や「悪かった」など大概的な答えを探しているわけではありません、ただ彼らにはそのように聞こえてしまうのです。
2.学校で何をしたの?
誰かの誕生日を祝ったり、様々な手ざわりやたくさんの泡などを含む化学実験や、爆発など特に刺激的で興奮するようなことをしている場合を除き、知らない、や忘れた、など、あなたが何かを聞き出せることはほぼないでしょう。
3.気分はどう?
あの忌々しい「良かった」「悪かった」の返事が返ってくることを覚悟してください。他の答えとしては、お腹減った、幸せ、悲しい、腹が立つくらいでしょうか。
ではどのように子供に話をすれば良いのでしょうか?
ロケット科学ほど難しいことではありません。信じてください、試せば必ず満足する結果が得られる簡単な方法があるのです。

あなたの子供と話をする方法
私が5歳の子供を寝かしつけるとき、私は彼に改めて尋ねました、
ねえ、今日、あなたを幸せにした3つのことを教えて。
私は飴玉やおもちゃなど、表面的な反応が返ってくることを期待していました。代わりに息子は、その日の三者面談で先生から自分の良いことを聞いて、彼の達成を誇りに思え、とても気持ちが良かった、また先生がレッスンの間にもちゃんと彼のことを気にかけていてくれたことがわかったなど、丁寧に説明をしてくれました。これが3つの中の1つ目だったのですから、その後期待以上に長い会話が続いたことはことは言うまでもありません。
そして次の質問を尋ねました。
あなたに今日不幸にさせた3つのことを教えて。
彼が言った最初の事は、私を動揺させました。彼は私が計画を変更し外出をしないと言って彼を泣かせたことが悲しかったと言いました。彼がとても楽しみにしていた外出だったので、計画の変更を伝えた時、彼は泣き出しました。私はただ冗談を言っていただけで、別に大したことはないと思っていましたが、彼は私が不必要に泣かせたことに腹を立たせていました。
こんな簡単な質問から、息子はおそらく私が思うよりもずっと感受性が強いであるだろうことを理解しました。
子供と話をするためには、時に逆のことをしなければいけません。あなたが聞きたいことや、もっと知りたいことを考えてみてください。
あなたが思うままに質問をして、望んでいる応答を引き出せることはまずありません。しかし、この方法で尋ねれば、あなたが思いもしなかった反応が返ってきます。
お気に入りの先生や、その理由、あなたの子供が罰として反省コーナーに送られて彼がどのように感じたかなど聞くことができるでしょう。
彼の友達がしてくれた心優しいことや、いじめられた時のこと、押されたときのことなどまで聞くでしょう。彼が何を食べ、どのくらいの時間をかけたか先生が何か言っていたかもしれません。あなたは、子供が特定の発言に対し、嫌悪感を抱くほどによく周りを見て理解をしていることがわかるようになります。
そして、ここで最も重要な部分が - あなたは親として自身の長所と短所も学ぶことです。それはまるで毎日の子育ての反省会のようです。あなたはその日にうまくできたことや、子供があなたの大好きなことについて、より良く知ることができます。一方で、一見無害な発言や行動があなたの子供を傷つけることがあることに驚くでしょう。

どうしてこのアプローチ方法なのでしょうか?
小さな子供というのは、必ずしも自分の考えを表現する言葉を持っていません。子供はどんなにさまざまなことが頭の中で駆け巡っていたとしても、その複雑に絡み合う考えと、決まった解答のない、広く大雑把なあなたの質問とを関連づけることができません。
学校で課題を終わらせるために基礎が必要であるように、コミュニケーションにも足がかりとなるあなたの助けが必要なのです。あなたの質問にいくつかの焦点と方向性を加えるだけで、子供たちはスイッチが入ったかのように感情が溢れ出し、関連性をつけることができるようになります。
あなたが子供との話し方を工夫すれば、会話はより成熟し、有意義で、さらに一番大切な双方向のものになります。あなたのすることは質問だけなので、さほど大変なこともないでしょう。実際に会話やコミュニケーションの仕方を理解するお手伝いをしているのです。
あなたが子供との話し方を習得していく課程で、あなたは子供の信頼を得ていきます。子供に安全で幸せな環境を提供し、叱られたり否定されることなく、あなたにはなんでも素直に話すことができると彼らは理解します。この信頼は、あなたとの関係や、一生続くコミュニケーションの基盤を築きます。
小さな子供のうちにあなたと素直に話をすることができれば、思春期になった時にもきっと話をしてくれるようになるでしょう。
だからママ、パパ、子供との話す方法を覚えておきましょうね。子供が質問に答えることができなくても、怒らないであげてください。その代わりに、彼らの気持ちになって考え、その日学んだことや、ごはんを残さず食べたかや、いい子でいたかよりではなく、子供の気持ちや幸せが、あなたにとって一番大事なことが伝わるような質問をしましょう。
また何年か経ったあとに思い返せるように、会話の内容を少しずつ書き残すことを忘れずに。おなかの底から笑わせてくれたり、心に触れたり、涙を誘ったり、ときには困惑させたり、楽しませてくれるような答えもあるはずです。中にはあなたの価値観や、信念、子育ての仕方すら考え直させてしまうような会話があるかもしれません。
それでは楽しんでくださいね!幸運を祈っています!