このTinderの時代にお子さんが男女交際を軽視しないように育てるには?

Tinderのようなアプリがお子さんの男女交際についての認識に影響を与えてしまうのではないかご心配ですか? 知っておくべきことと、この状況についてできることが気になる方は、この続きをお読みください。

 

※Tinder:世界中で人気の位置情報を使った出会い系アプリ

 

お子さんに恋愛、セックス、男女交際について話をするという難しい課題は、このテクノセクシュアルな時代により難しくなりました。今時の若者は、多くの選択肢やすぐに得られる喜びの溢れる世界のある時代に生きています。これは誰かと交際することになると、大惨事を招くレシピのようなもの。さて、Tinderの時代に男女交際を軽視しない子に育てるにはどうすればよいのでしょうか?

 

Tinderの時代に男女交際

 

時代はどう変わった?

 

今日のデート・シーンにおける変化は、私たちの働き方における変化によく似ています。以前は、1、2時間ほどで研究プロジェクトを大量生産するなんてことは絶対に無理でした。図書館に行って、必要な本を選び、その本を苦労しながらゆっくりと調べてから書類を書いたり、プロジェクトを完成させたりしていましたね。つまり、時間、努力、労力が必要だったんです。

 

しかし、最近の世の中では、単純にGoogleで検索すれば、必要なウェブサイトが見つかります。全画面に広がる情報を見るのでさえ面倒なため、Ctrl+F(検索のショートカットキー)を押せばページ内で探していたものを正確に見つけることができます。ほら、仕事はこれで完了です!

 

全てのペースが加速している、つまりすぐに満足を得られるということ。そのため、どんなものにもあまり自分の時間を投資したくないというせっかちな世代が生まれたのです。

 

今時の若者は、指をパチンと鳴らせば全てが完了することを望んでおり、デートももちろん例外ではありません。つまり、お付き合いを始めて、さらにそのお付き合いを続けていくために必要な時間や努力はTinder世代の若者には過剰に思えるのかもしれません。

 

男女交際を軽視しない子に育てる第一段階は、お付き合いは時間と努力を要するものだと理解させることです。Googleで締め切りギリギリに完成させるプロジェクトのように恋人とも交際できるという神話を親が常に積極的に払しょくする必要があります。

 

お子さんは、どんな人付き合いにも努力が必要だと理解しなければなりません。

 

Tinderの危険性

 

Tinderの時代に男女交際

 

親としてはTinderや他の似たような出会い系アプリのせいで、お子さんが誰かとベッドに入ったり、疑うことを知らないティーンを餌食にするためにこそこそ狙いを定める変質者の腕へ飛び込んだりしないか心配になります。

 

この地域の中等学校の心理カウンセラーが、Tinderに関して親の恐れること2つについて話してくれました:

 

「親御さんたちは、そのようなアプリのせいでお子さんがデートや交際の始まりを装って気軽にセックスしてしまうのではないかと恐れておられますね。婚前交渉、避妊しない無防備なセックス、そしてもちろんセックスを恋愛と勘違いしてしまうこと。この世代に浸透しているカジュアルセックス文化は全ての親御さんの悪夢でしょう。

 

親御さんのもう1つの懸念は、もちろんお子さんが見知らぬ人間とインターネットで知り合って直接会いに行ってしまう危険性についてです。」

 

よい知らせもあります。インターネットで知り合った人間と会うことによって若者が実際危険に巻き込まれる統計値は、警戒するほど高くはありません。実は、実際に行動に移す子は本当に少数なのです。しかし、そのようなニュースがあればメディアはもちろん詳しく報道してセンセーショナルに取り上げます。メディアが恐怖を大きくしているのです。

 

インターネットに潜む多くの危険について常に学生を教育し、学校側も最善を尽くしています。カウンセラーは以下のように語っています。

 

「正直に言って、子供たちは出かけていって見知らぬ人と出会うことを割と恐れているんです。大半の子は実行しないでしょう。そのような危険の影響をより受けやすいのは、家庭環境に問題のある子や、家庭が崩壊している子が多いです。

 

もちろん何の疑いも持つな、ということではありません。親御さんはお子さんの居所を確実に把握しておき、お子さんが頻繁に交流している相手を注意深く監視しなければなりません。」

 

カジュアルセックス文化

 

Tinderの時代に男女交際

 

よい知らせはもう1つあります。一般的に信じられているのとは異なり、大多数の若者は気軽なセックスのために誰かと一緒になるという文化を満喫してはいません。つまり、現代でも男女交際を軽視しない子を育てるのは不可能ではないということです!

 

一般的に信じられているのとは反対で、ティーンは気軽なセックスを喜ばないのです!

 

ハーバード大学の研究によると、多くの若い子たちは長期的な安定した恋人を見つけることを最終的な目的としてこれらのアプリを使用するとのことです。カジュアルセックス文化の一員となっている子は、たいてい仲間からのプレッシャーや周りからクールだと思われたいという願望が原因です。実際にカジュアルセックス文化を楽しんではおらず、心の奥深くでは後悔し喜ばしくは思っていません。

 

ここで覚えておくべき点は、今日の大多数の若者は、間違った場所(Tinderなど)で、間違った定義(恋愛とセックスを混同するなど)をもとにしてはいますが、恋人を探そうとしているということです。

 

恋愛代わりのセックス

 

この世代における大きな心配の種は、若者の観点ではあらゆるものがセックスと関連付けられていることです。セックスが全てのように思える恋愛のイメージは有害です。ポップカルチャーやメディアのせいで、今時の若者はセックスというレンズを通して自分の価値、条件の良さ、人気度を測るようになってしまいました。

 

それがカジュアルセックス文化を生み出したのです。まだ中等学校にいるときは起こらなくても、高等教育が始まれば、セックスが戦利品になってしまいます。そして、Tinderのようなアプリは、セックスのパートナーを見つけるための手助けをする便利な道具なのです。

 

親にとってこのトピックは気まずいものかもしれません。しかし、恋人と真面目に付き合っていける子を育てるには、この問題に取り組むのが最も重要と言えます!

 

携帯電話依存症

 

Tinderの時代に男女交際

 

この世代固有の問題と言えば、携帯電話依存症、つまり携帯電話なしではいられないことです。子供や若者は、直接会って話すよりもWhat’s App(※)、テキストメッセージよりもツイートの方がいいと言います。
※What’s App:アメリカ発のリアルタイムでメッセージ交換ができる世界最大のスマートフォン向けインスタントメッセンジャーアプリ

 

携帯電話依存症: 携帯電話なしではいられないこと

 

スクールカウンセラーの意見は次のようなものです:

 

「Tinderの差し迫った危険性を除けば、私たちはこのようなアプリの長期的な影響の方を心配するべきだと思います。最近の子供たちにとって、携帯電話での出会いは目的を達成するための手段や何かを手に入れるための道具というわけではないんです。それ自体が目的となってしまっているんです。Tinderにプロフィールを載せてよい仲になる相手を探すことの方が実際に誰かとよい仲になるよりもわくわくするようなのです。」

 

これがよい知らせだと思うかもしれません。Tinderで子供たちが誰かと実際出会う可能性は予想していたほど高くはありませんから、実際そうかもしれませんね。しかし、子供が自分の周りにいる人と本物の会話をするよりも、バーチャルな友人とコミュニケーションを取る方が快適だと感じるなら、それは重大な問題の兆候です。長期的なお付き合いに破滅的な影響を及ぼす危険性があります。

 

もし本人が面と向かって直接コミュニケーションを取りたがらない場合、どうすればお付き合いを軽視しない子に育てることができるのでしょうか?

 

1. 繋がりを持つために繋がりを断つ

 

ご家庭で設定すべき第一のルールは、単純にお互いと一緒にいることを楽しむために全員が集まるときはモバイル、ガジェット禁止時間を設けることです。

 

団らん中や近況報告をしているときは、晩御飯の席でもリビングでも携帯電話を禁止しましょう。その一日がどうだったか、どんな問題を抱えているのか、ありとあらゆることをとにかく話しましょう。

 

これは人とのお付き合いを軽視しない子供を育てるのに極めて重要な段階です。子供たちは恋愛に関わらずどんな人付き合いでも敬意を表することは、心と心で本音を語り、その瞬間に専念することなのだと理解する必要があります。

 

つまり、他のことは何も考えずに集中することです。ソーシャルメディアのニュースフィード内をスクロールしながら誰かと会話することではありません。

 

2. 親しみやすい雰囲気作り

 

Tinderの時代に男女交際

 

お付き合いを軽視しない子供を育てるためには、お付き合いについて子供を教育しなければなりません。つまり、どこかのタイミングで、親と子供で恋愛とセックスについて気まずくない会話をしなければならないのです。そう、読み間違いではありません、セックスについてです。

 

特定の話題についてお子さんが親御さんに話をしづらい状況を作らないようにしましょう。

 

子供を締め出して、恋愛やセックスの話題をタブーにしてしまえば、子供は自分なりに探索して解明しなくてはならなくなります。アジア圏では、親御さんはたいてい男女交際の話題をまとめて却下し、禁じられた話題のように扱ってしまいます。

 

しかし、ずっと現実逃避しているわけにはいきません。子供たちは出かけていっていずれは誰かと交際するでしょう。そして現代の世の中では、その日は遠くないでしょう。

 

禁断の果実はより甘い、ということを覚えておいてください。禁止し続ければ、子供たちの興味にさらに火をつけることになります。その代わり、前向きな態度を示し、恋愛とセックスについて教えましょう。

 

セクシャリティやポジティブなボディ・イメージについても話し合いましょう。お子さんが自分をどう思うのかについての承認を求める相手は見知らぬ相手より親であってほしいはずです。

 

3. 学校での性教育

 

Tinderの時代に男女交際

 

大半の親御さんが学校に性教育プログラムがあることをご存知です。さて、身構える前に言っておきますが、学校では生徒さんにセックスのコツを教えたり、不特定多数の相手と関係を持つことを推奨したりしているわけではありません。

 

性教育プログラムでは、物事を正しく捉えることができるよう子供たちを教育します。学校は、親御さんがお子さんと話すことに抵抗があるような話題に取り組むことによって親御さんの手助けをしているわけです。

 

ですから、まず第一に、お子さんに性教育を受けさせないようにする親にはならないでください(この記事が執筆された国では、性教育プログラムは必修ではありません)。授業に出席して何かを学ぶよう、お子さんを促してください。

 

学校にはそつなくこの話題に取り組むための正しい知識と経験があるのだと信用しましょう。

 

4. お付き合いは労力を要するものだと示しましょう

 

Tinderの時代に男女交際

 

あなたは結婚して20年になるかもしれませんが、敬意を持って人付き合いのできる子を育てたければ、自分自身のお付き合い、つまり結婚生活をもってそれを証明してみせなければなりません。お付き合いが両者の労力を日々要するということをお子さんに見せましょう。

 

特にお子さんのいるときには、仕事やスマートフォンは持ち込まず、奥さんや旦那さんときちんとコミュニケーションを取ります。お互いをバカにして笑うのではなく、一緒に笑いあいっているところをお子さんに見せるようにしてください。お互いを軽視したり、けなしたりしてはいけません。

 

パパたちは時々奥さんにお花を買って帰りましょう。そして、息子さんにもママやお姉ちゃんや妹にお花をあげるように促します。自分がなぜ奥さんにお花を買うのかを説明し、息子さんにはママがお花をもらってどんなに嬉しそうにしているか観察させましょう。

 

伝統的な紳士のやり方を息子さんに教えても害はありません!

 

ママたちは、パパが寝起きに見る手書きの小さなお手紙を残しましょう。お子さんのお弁当にも同じようにお手紙を入れておきます。お子さんに心のこもった手書きのお手紙の意義と重要さを説明してください。

 

これらはどのように人付き合いを大切にするかをお子さんに示すためにできるシンプルな例で、真面目に人付き合いする子供を育てるのに大いに役立ちます。

 

5.とどまるか立ち去るかの判断

 

人付き合いを大切にする子を育てたければ、何かが壊れたら捨ててしまうのではなく直す努力をしなければならない、と理解させる必要があります。あなたの危機管理についての知識を授け、状況が厳しくなったとき自分たち夫婦がどのように結婚生活を修復するかをお子さんに示しましょう。

 

どんなお付き合いにも完璧はなく、不完全なものに一生懸命取り掛かるのがお付き合いを大切にしている、ということになると理解させましょう。

 

お子さんは傷心も人付き合いの一部だと理解しなればなりません。

 

とは言え、ときにはお付き合いを大切にすることはそのお付き合いから離れることを意味する場合もあると理解させましょう。その関係を続けることが自分自身と相手を傷つけているとしたら、離れることが最善の選択かもしれません。辛いですが、これは人生の本質的な部分です。

 

ママたち、パパたち、いかがでしたでしょうか。Tinderの時代にお付き合いを軽視しない子に育てるための手引きでした。難しいですが不可能ではないということを忘れないでください。本物の危険は、出会い系アプリというよりはテクノロジーへの依存の方です。では、どこから始めればよいかお分かりですね!

 

出展:
CNN、Guardian

Nasreen Majid
ママでもあり教育者でもある大騒ぎの毎日。おひさま、たくさんのハグ、ベビたちからまつ毛にされるキスでポケットをいっぱいにして、心のバランスを見つけながら毎日を乗り切っています。