子どもに言ってはいけない10個の言葉(そして代わりに言うべき言葉)

子どもに対してよく使われる褒め言葉が、実は有害であることを知っていましたか?子どもに使ってはいけない10個の言葉と、代わりに使う言葉をご紹介します。

 

親は皆、子どもをしつけ、その一環として適切な場面で子どもを褒めます。しかし、子どもに対してよく使われる褒め言葉が、実は有害であることを知っていましたか?

 

良かれと思い口にしているのに、子どもたちはそうした言葉により自己判断力を信じられなくなり、人を欺くようになり、なるべく楽をして難しいことはすぐに諦めるようになってしまうのです。

 

ここでは子どもに使ってはいけない10個の言葉と、代わりに使う言葉を紹介します。

 

1.「よくできました」

 

子どもに言ってはいけない言葉

 

これはよく使う言葉です。しかし、この言葉の最大の問題点は繰り返し使われ過ぎているため、あまり努力をしていないことに対しても使ってしまうことです。これでは子どもは親にそう言われれば何をしても「よくできた」と勘違いしてしまいます。

 

代わりに、「よく頑張ったね!」と子どもの努力に焦点を当てることで、努力の方が結果よりも重要であることを教えられます。また子どもが難しいことに挑戦しているとき、粘り強く挑戦し続けることや、失敗をしてもそれは成功への一歩という見方を示すことができるのです。

 

2.「いい子ね」

 

子どもの自尊心を高める一つの方法として言う親も多いですが、残念ながらこれは全く違う結果を招きます。お手伝いをした後に「いい子ね」と言われると、子どもはお手伝いをしないと「いい子」になれないと勘違いしてしまいます。これでは、子どもは「いい子」というステータスを失うかもと心配し、お手伝いをする目的が褒めてもらうためだけになってしまいます。

 

代わりに、「お手伝いしてくれるから嬉しいな」というフレーズを使いましょう。こうすることで、親が本当は何を求めているかが分かり、自分の行動が親をどういう気持ちにさせるのかを学べるのです。

 

また「お友達におもちゃを貸してあげていたね」といった客観的な事実だけを親が述べると、おもちゃの貸し借りは「いいこと」と子どもは自分で判断することができ、親を喜ばすためにではなく、自らの意思でまたお友達におもちゃを貸してあげようと思うようになるのです。

 

3.「上手に絵が描けたね」

 

子どもに言ってはいけない言葉

 

親が子どもの作品の評価をしてしまうと子どもは自分で自分の作品の評価ができなくなってしまいます。

 

代わりに「赤と青と黄色を使ったのね!何の絵を描いたのか教えてくれる?」と聞きましょう。評価ではなく事実を述べることで、自分の絵が上手か、上手でないかを子どもは自分で決められるようになるのです。

 

そして「教えてくれる?」と子どもに聞くことで、子どもは主体性を持って自分の絵を評価し、何を描こうとしていたかという意図を共有するのです。このスキルは芸術家になったとき創造性に役立つことでしょう。

 

4.「いい加減にやめないと○○だよ」

 

子どもに言ってはいけない言葉

 

子どもに対して脅しを使うことはやめましょう。子どもを脅すことは「欲しいものを手に入れるためには相手が嫌がっても力ずくで奪い取る」や「ずる賢くなる」といったあまり好ましくないスキルを教えていることになります。

 

そして、子どもを脅すことで親としてぎこちない立場に立たされるのです。怒りからとっさに出た脅しをその通りに実行するか、脅しを取り下げて「親の脅しは見掛け倒し」と悟られてしまうか。いずれにしても、望ましい結果は得られず、子どもとの絆は弱くなってしまいます。

 

子どもを脅すのではなく「弟を叩くのはダメよ。怪我しちゃうかもしれないし、怒らせて逆に叩かれるかもしれないわよ。何かを叩きたいのなら枕とか、ソファーとか、マットレスを叩きなさい」などと言いましょう。

 

より安全に感情表現をする方法を示すことで子どもは自分の感情が受け入れられたことを知り、また親として行動規範について教えることもできるのです。これは後に子どもの自己制御や精神的安定につながります。

 

5.「もし〇〇したら、〇〇をあげる」

 

子どもを物で釣るのは極めて有害で避けるべきです。スムーズに物事を進めるという理由だけでは協力しなくなります。このようなやり取りを頻繁に行うと危険な先行きを作り出し、逆に脅されることもあるかもしれません。例えば「嫌だ!レゴーを買ってくれないと部屋を片付けないよ!」などです。

 

代わりに「お片付けのお手伝いしてくれて本当にありがとうね」と言ってみてください。心から感謝を伝えることで、「もっとお手伝いしたい」と思うようになるのです。最近あまりお手伝いをしていない場合は、お手伝いをしていたときのことを話してみましょう。「数ヶ月前にゴミを出してくれたの覚えてる?あれ、すっごく助かったのよ。ありがとう」といった具合に持ち掛けることで、お手伝いは楽しくて人のためになることなんだということに自分から気が付けるようにするのです。

 

6.「お利口さんだね!」

 

お利口さんと伝えることは自信と自尊心につながると思いがちですが、残念ながらそのような褒め言葉は実は逆効果になるのです。頭がいいねと褒めると子どもはいい成績を取ったり、目標を達成したり、理想的な結果になったときだけ「頭がいい」と勘違いしてしまいます。期待に応えたいというプレッシャーは子どもには重すぎます。パズルを完成させた後に頭がいいと褒めると、より難しいパズルに挑戦しなくなる傾向にあるという研究結果が出ています。もし上手にできないと親から「頭がいい」と思われなくなってしまうと心配しているからです。

 

代わりに子どもの頑張りを高く評価してあげましょう。結果でなく努力に焦点を当てることで、何が本当に大事なのかを子どもに伝えることができます。確かにパズルを完成させるのは楽しいですが、より難しいパズルに挑戦することも楽しいのです。同じ研究では「うわぁ!すごく頑張ったんだね!」と努力に焦点を当てることで、より難しいパズルに次回から挑むことが分かりました。

 

7.「泣かないで」

 

子どもに言ってはいけない言葉

 

自分の子どもが泣いているのを見るのは辛いものです。しかし「泣かないで」と言うことは子どもの気持ちを否定し、涙を見せることはいけないというメッセージを送ってしまっているのです。すると子どもは感情を隠しはじめ、最終的には感情の大爆発を招くことになるかもしれません。

 

子どもが泣いているときはスペースを作ってあげましょう。「泣いてもいいんだよ。人はみんな泣くんだから。いつでも話を聞くよ」と伝えてあげましょう。子どもが感じていることを親が言語化してあげるのもいいでしょう。「今、公園に一緒に行けないから凄くがっかりしてるんだね」こうすることで子どもは自分の感情を理解し、早くから感情を言葉で表現できるようになるのです。感情表現を促すことで、人生で必要な感情制御のスキルを身につけられるのです。

 

8.「○○って約束するよ」

 

約束を破られると誰しも傷つくものです。人生は何が起こるか分からないのでこの言葉は絶対に使わないようにしましょう。

 

代わりに子どもには正直に話しましょう。「今週末サラと遊びたいのよね。なるべくそうできるように頑張るけど、突然何かが起きて今週末は遊べなくなることもあるかもしれないの。だから、絶対とは言えないわ」 ベストを尽くすと子どもに言ったからにはベストを尽くしてください。約束を守ることは信頼関係を深め、逆に破ると信頼は失われます。口にする言葉には気を付けて可能な限りベストを尽くすようにしましょう。

 

もし約束を破ってしまったらそれを認め子どもに謝りましょう。約束を果たせなかったとき、どういう行動を取るべきかを教えるのです。人間誰しも一度は約束を破ってしまったことはあるはずです。大人のあなたには些細なことと思えても、子どもには大切なことかもしれません。正直でいることを自ら模範となって示し、そうできなかったときは自分の失敗に対し責任をとるようにしましょう。

 

9.「大したことないじゃないでしょう」

 

大人は子どもの感情を軽視してしまうことがあります。大人にしてみれば大したことのない些細な事でも、子どもは大切に思っていることが多いのでこの言葉には気を付けましょう。子どもの視点で物事を見るようにし、子どもの感情に寄り添いましょう。子どもと自分の間に境界線を引こうとしていたり、要求に対してノーと言っているときも子どもの感情に寄り添うのです。

 

「すごくそれをやりたいのよね。でも、今日は無理だわ」や「残念だけど答えはノーよ」と言うことは、子どもの要求が大したことがないと言い聞かせるよりも遥かに子どもの気持ちを大切にしていることになるのです。

 

10.「なんでそんなことをしたの?」

 

子どもが悪いことをしてしまったら、そのことについてしっかりと話す必要があります。しかし、ついカッとなってしまったときに子どもに問いただしても何も得るものはありません。「なぜ?」と子どもに聞くことは、子どもに自分の行動を分析させることです。これは大人でも難しいことです。この質問を突き付けられると子どもは塞ぎこみ、自己防衛的になってしまうかもしれません。

 

代わりに、子どもが感じていたであろう感情とその根底にあるニーズを推測しながらコミュニケーションを取ってみてください。「お友達が意見を聞いてくれなかったからがっかりしてたの?」 子どもが何を感じて必要としていたかを推測することで、親としても安心できることがあるかもしれません。「あぁ、お友達を噛んでしまったのは怖くて距離を置きたかったからなのね。それをどういう風に伝えたらいいかが分からなかっただけで、決して手に負えない子どもなわけじゃないのね。単に子どもだっただけね」